みなさんこんにちは!ワーケイターズ運営事務局です。
ワーケイターズをご覧になっている方は、少なからず「ワーケーション」に興味を持っている方々だと思います。
近年ではトレンドワードにもなっているワーケーション…これは、仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた造語だということは、ご存知の方も多いでしょう。でも、その”本質”って、一体何なんでしょうか?いま、多くの人を魅了し始めているこの新しい言葉の意味に、迫っていきたいと思います。
いま、どういう風に報じられているのか
人々がいま、「ワーケーション」という言葉に触れるその多くは、インターネット上だと思います。そこで、Googleで検索して上位に上がってくる記事(2020年12月時点)に書かれている「ワーケーションとは…」という説明を、順番にご紹介したいと思います。
①休みなのに出勤扱い
おおむね、リゾートなどの環境のよい場所で、休暇を兼ねてリモートワークを行う労働形態を指すことが多い。つまり、「旅をしているのに出勤扱い」ということだ。
仕事してるのに、ビーチにいたり、山の中にいたり、海外の都市にいたり…素晴らしい環境に身を置ける。ということが、まずは価値ですね。
②リゾートワークと横並び
仕事が忙しいと、まとまった休みを取って旅行をするのは、なかなか難しいかもしれません。旅行先のリゾートで仕事をすることができるとしたら? 近年、リゾート地で働く「リゾートワーク」や「ワーケーション」といった新たな働き方が注目されています。
この記事では、リゾートワークとほぼ同じ意味で、使われていました。
③場所の制限がなく働ける
これまでもテレワークの制度があったが、「在宅勤務」と呼ばれており、仕事をする場所は自宅や上長が認めた特定の場所などに限られていたという。
ワーケーションは、この働く場所の特定をなくすことが大きなポイントだ。帰省先や旅行地など、どこでも良いことになる。
この記事では、少し踏み込んでますね。在宅勤務との違いは「場所が自宅に限られない」ということ。
④休み方改革
当初はフリーランサーなど比較的自由に働く時間を設定できる職種で注目を集めていました。
しかし、最近では大手企業でも新しいテレワークの仕組みとしてワーケーションの実践に舵を切っており、働き方改革・休み方改革の新しい方法として注目を集めています。
なるほど、働くことだけにフォーカスされるのではなく、休むことにもつながってくるのですね。
⑤場所を変えて仕事をする、だけでなく、ちゃんと休むこと
一方、ワーケーションでは「勤務中ではない休暇」と組み合わせている点がポイント。リモートで仕事をすることだけではなく、ビジネスパーソンが「休暇をしっかりとる」というのもワーケーションの大きな目的です。
こちらの記事も、同じ用に「休暇」がワーケーションの目的であると言及しています。
…他の記事も、だいたい上記と同じような書かれ方がしていました。今、多くの方が持っている「ワーケーション像」というのは、こういったものだと言えるかもしれませんね。
全ての記事で語られているワーケーションの「共通点」
これらの記事全てに共通することが1つあります。それは、語られているワーケーションの殆どが「企業が、社員に対して提供しているサービス」である、ということです。
①では「出勤扱い」という言葉が出ています。
②は微妙ですが、ニュアンスとして「まとまった休みを取る」という言葉、
③では「在宅勤務」との比較がされてますね。
④は、フリーランスに触れてます。ですが、文の趣旨としては「企業の仕組み」について。
⑤は「勤務」といった言葉に、その共通点を見出すことができると思います。
では、ワーケーションは実際企業にどの程度受け入れられているのでしょうか?
ワーケーションの導入は絶望的…?
企業のワーケーション導入に関する調査データは殆どないのですが、これに近い「テレワーク」の導入についての調査を見てみましょう。
エン・ジャパンが発表した2019年に調査した結果によると、従業員数300人未満の中小企業では、テレワークの導入率は、なんと14%。2017年と比べると6ポイント上昇しましたが、中小企業を含めた全体への波及にはまだ時間がかかりそうという結果に。

テレワーク導入企業の割合(出典:エン・ジャパン)
また、衝撃的だったのは、テレワークの今後の方針について。導入企業では「今後も積極的に推進する」が80%を占めた一方で、未導入企業では、「今後も導入予定はない」が47%を占め、「これから導入を検討する」という回答は19%にとどまりました。

テレワークの今後の方針(出典:エン・ジャパン)
実に、未導入企業の半数が「今後もテレワークはしない」と言っているのです。これでは、ワーケーションは夢のまた夢…。
これから、多くの方がワーケーションを実践するためには…
どうすればよいのでしょうか?その答えは、同調査の中にありました。次のデータは、導入企業が回答した「テレワークを導入して良かったこと」のグラフです。

テレワークを導入して良かったこと(出典:エン・ジャパン)
なるほど、こういった理由があれば、企業でもリモートワーク、ひいてはワーケーションの導入に前向きになれるかもしれません。
私達ワーケイターズは、ワーケーションの「第一歩」を踏み出すきっかけを提供しています。そこで、このような『良かった!』と思える事例をたくさん生み出し、世の中の企業に勤める個人の働き方を、もっと自由にしていきたいと思います。