2020年2月18日
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離島暮らし、リモートワークだけで「食べて」いける?

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みなさんこんにちは!ワーケイターズ運営事務局です。

これからの新しい働き方として「離島などの遠隔地でリモートワークや多拠点生活をする人」が増えていくことが予想されます。

しかし、もし離島で生活することになったら…「生活するだけの収入が確保できるのか?」ということは大きな悩みの種ではないでしょうか?

アベノミクスが流行語大賞をとった2013年に3.8%だった完全失業率は、2019年7月時点で2.4%(参照:総務省統計局)と、ここ数年仕事が増えている状況を示しています。

都会で生活するのであれば職種も収入も選択肢は多種多様。

しかし田舎暮らしに憧れ、それまでの仕事をやめて意気揚々と島に移住したものの、 収入が少なく暮らしていけない。結局は仕事の多い都会へ戻ってしまう。 そんな話もよく聞きます。

この記事では離島のリモートワークで「食べていけるのかどうか」を見てみていきます。

離島で働くということ

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400以上もの有人島がある日本ですが、離島の仕事をインターネットで検索してみると「リゾートバイト」や「移住」といったキーワードが目に付きます。

リゾートバイトといえば期間限定の住み込みでホテルや民宿などで働きながら、休みの日には海や山で遊ぶというイメージがありますね。学生時代、長期休みにスキー場やペンションでバイトしたという方もいらっしゃるでしょう。

例えばスキー場であれば冬場、ダイビングなどの海に近いところであれば夏場が繁忙期に当たります。しかし、それ以外の時期で安定して生活できるだけ稼ぐのは難しくなります。

重要なことは 年間を通して一定の収入が得られるかどうか ということです。

地方の賃金

概して地方の賃金は低いです。

平成30年度の全国地域別最低賃金は最高額が東京で985円、離島が多い鹿児島は全国最低額で761円となっています(参照:厚生労働省、地域別最低賃金の全国一覧)。

その差は224円。1日8時間、月に20日働くとすれば 1ヶ月で35,840円もの差 になります。

離島の仕事について

離島に限らず地方で地元自治体への公務員就職は人気です。

その地域に移住するなら安定して仕事を失うこともなく、比較的高い給料を得ることができますが、自治体によっておよそ20代から30代前半までと試験を受けられる年齢制限があリます。

年齢制限がもっと高い経験者採用枠もありますが、人気も高く採用数も少ない狭き門です。

他には各自治体が公募する地域おこし協力隊などがありますが、いずれにせよ その地域の出身者にはない視点で地方創生などの成果を上げること が期待されます。

現地一般企業への就職の場合、賃金の低さと職種の少なさがネックになります。収入が足りない場合はアルバイトなどの副業をすることになり、また、それまでやってきた経験が直接生きる仕事が全く無い可能性もあります。

その場合は、経験のない職に飛び込んでいく覚悟が必要でしょう。

リモートワークと副業

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企業に所属しリモートとして離島で働く場合、得られる収入とその地域でどれくらいの出費があるかに大きく左右されます。

都会に比べて物価は高い傾向にあるので、都会と同程度の生活水準を維持するのであれば 生活費はむしろ高いかもしません。 車は必須なのでその分でも維持費や修理費などかかる負担は増えていきます。

それを踏まえた上で十分な収入がある場合、リモートワークだけでの生活は可能でしょう。

もし収入面に不安がある場合、その地域でのアルバイトなどの副業やインターネットを通じたクラウドソーシングなどを実践してみるのがオススメです。(もちろん、ワーケイターズも!)

離島で働く場合、常に人材不足なので、 地元の人にはない視点で物事を捉えるという意味では、これまでのキャリアを生すことも十分可能 です。また、そういった視点を求められます。

インターネットを介したクラウドソーシングの利点は「離島」という場所に縛られないこと。お金を稼ぐ手段が限られる中では非常に魅力的な働き方です。

離島のリモートワークと大きな出費

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仕事や急な用事でどうしても離島を離れなくてはならないとき、ネックになるのが 移動手段 です。

離島への交通手段は高くなる傾向にあります。とくにあまり便数が確保されていない航空便は非常に高く、繁忙期にもなれば海外に行った方がずっと安いというケースもあります。

昨今はLCC(格安航空会社)が台頭し、昔に比べて比較的安い運賃で移動することが可能になりました。

陸続きであればバスや電車、車など交通手段の数も多いです。しかし基本的に航空便か船便に頼るしかない離島の状況では、繁忙期や急な用事で島外へ移動するとき、チケットが手に入らない可能性や、割引の効かない正規料金で購入せざるを得ないなど、非常に高い出費を課せられます。

最近は離島割引などありますが、地元在住者を対象にしているなどの制限があります。

まとめ

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特定の企業に所属しリモートワークとして離島で働く場合、ある程度の収入が確保されていればそれ一本で生活することは可能でしょう。

そうでない場合はその地域でのアルバイトやクラウドソーシングなどの副業が必須になってきます。

地域に溶け込むという意味で、 その地域で何かしらの職につくことは地元の方とのつながりを作る意味で収入以上の価値があるでしょう。

離島ならではの素晴らしい景色、人との交流は都会では得ることのできない貴重な宝物になるかもしれません。リモートで働きつつその地域社会でも職を得て地元の人と交流することで、経済的、精神に豊かな実りを得られることでしょう。

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