2020年7月19日
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人気の離島ワーケーション。そのメリットとデメリットとは?

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みなさんこんにちは!ワーケイターズ運営事務局です。

「離島への移住」、あるいは「離島でのリモートワーク」などの働き方は、山や海が近く自然の中で過ごすイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

全く離島で暮らしたことがない方であれば実際のところどうなのか、よく分からないことは多いでしょう。

この記事では離島で行うワーケーションに どのようなメリット、デメリット があるのか見てみていきます。

離島ワーケーションのメリット

離島でのワーケーションや移住などの場合、実際に滞在して感じるメリットをまとめます。

雄大な大自然

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日本の世界自然遺産は4地域あり(2019年時点)、 そのうち2つが離島(屋久島、小笠原諸島)です 。沖縄・奄美群島の一部地域を世界自然遺産への登録を目指そうという動きもあります。

世界自然遺産は人類にとって特に重要な価値を持つものを保護しようという取り組みです。離島が多く選ばれているということはそれだけ自然や文化が貴重であるということのあらわれでしょう。

屋久島には九州最高峰で「洋上のアルプス」と言われる宮之浦岳や 樹齢数千年 と言われる縄文杉などを見て回るトレッキングが有名ですね。

海から山まで自然の全てを味わい尽くす魅力が離島には詰まっています。そしてその環境に常に触れることができるのは現地に住む人の特権です。

離島生活では豊かな自然に囲まれ自然からパワーをもらうことができるでしょう。

美味しい食事

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その地域ならではの独特で美味しい郷土料理というのは大変魅力的です。

北海道の利尻島では 昆布やウニ が有名ですね。愛知県の日間賀島は タコの産地 で、タコ料理を求めて地元のお店に多くの観光客が詰めかけます。沖縄のゴーヤー(ニガウリ)を使ったゴーヤーチャンプルなどはすでに全国区の知名度があるのでご存じの方も多いでしょう。

北から南まで離島グルメは地場産食材を使った新鮮で美味しい、ちょっと変わったグルメの宝庫です。

食材も安く手に入るので、美味しく新鮮な食材で作られた郷土料理を食べることは大きな楽しみです。

離島ならではの文化や行事

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離島の文化は外界から隔絶された分、他の文化と混ざることなく独自性が増したのだと思われます。その特徴的な文化は祭りによく現れています。

例えば北海道利尻島の「利尻麒麟児」や、奇祭と名高い長崎県五島市福江島の「へトマト」、鹿児島県与論島の「十五夜踊り」や沖縄の「エイサー」など歴史を色濃く残す離島の祭りは多種多様です。(参照:「ニッポン 離島の祭り」箭内 博行 著)

こうした文化を直に体験できることは離島に住む人ならではの貴重な経験です。

離島ワーケーションのデメリット

ここまでメリットに関して見てきましたが、その一方で、離島でのリモート生活のデメリットはどんな物があるのでしょうか。

移動が容易でない

一部を除きほとんどの場合は航空機かフェリーなどの船舶での移動になります。移動手段が限られているということはそれだけ移動が容易ではないことを意味します。

気軽に島外へ出られないし、気象状況が悪いと航空機や船が出ず、 島に閉じ込められる ことになります。

その場合は予定をずらすなどして対処するしかないのですが、事前に安く購入した航空チケットなどは予約変更を受け付けないものもあるので、予定外の出費を強いられることもあります。

生活物資がそろわない

台風など気象条件が悪く船が運航しない場合、その間生活物資の供給はストップされます。日持ちする商品は前もって大量入荷できますが、野菜や牛乳など生鮮食品はあまり長く持たないため、入荷量も少ないです。

また高級な嗜好品や、日常であまり必要のない商品を販売している店は少ないです。その場合はインターネット通販などを利用するのが良いでしょう。数日待てば手に入りますが、あまり大きな商品だと離島には送付できないものもあります。

娯楽が少ない

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遊園地や動物園など大型のテーマパークの類は基本的にありません。また本州のように車や電車でで他県へ気軽に行ける、というようなことがないため、 遊ぶところが限られてきます。

自然が多い離島では山や川、海といったレジャースポットが定番です。そこで遊ぶ、あるいはのんびり過ごすのが好きだという方にとってみれば最高の遊びを体験できるに違いありません。

しかし、都会でしかできないような限定的な趣味や遊びが好きな方にとっては他にやることがなくなることもあるでしょう。

サーフィンやダイビングなど、南国では1年中楽しめますが、自然やレジャーに興味がない人にとっては数日で飽きてしまうかもしれませんね。

まとめ

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離島はあまり開発されない影響からか、その文化圏や自然の生態系が独特の進化を遂げています。

最近では2014年に鹿児島県の奄美大島で発見された「アマミホシゾラフグ」がその翌年の「世界の新種トップ10」に選ばれるなど、 いまだに新種の動植物が発見されています。

独自の生態系、文化圏を持ち、空気や食事が美味しく癒されるという面でワーケーションや移住に適した面はあります。

しかし島外への移動が難しい、自然環境に生活が脅かされやすい、娯楽が少ないなどの心構えも必要です。これらある程度の不便さが甘受できれば、素敵な離島ワークがあなたを待っていることでしょう。

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